予想より面白かった

哀しみキメラ (電撃文庫)

哀しみキメラ (電撃文庫)



哀しみキメラ/来楽零(電撃文庫)
[評価:B2+]
第12回電撃小説大賞で金賞を受賞した作品です。
主人公が序々に人間から異形に変わっていく部分と
それがどのように通常の生活の部分に浸食しくという部分がさらっと
流されてしまっているので、イマイチ読み手に主人公の苦悩が
伝わってこなかったり、他の三人の描写が足りなさ過ぎて
「登場人物大杉」と思ったり、いろいろ突っ込む要素はあるのですが
安易なハッピーエンドにしなかったのは妥当なまとめ方だったかと。
この先に待っているのは明らかに破滅しかないと思いますので
あえていうと続編は必要ないかなと思います。