読了〓

星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗(4)/森岡浩之(早川SF)
[暫定評価:B2+]


待ちに待った(待たされた、というか忘れかけていたw)シリーズ最新刊。
作者のあとがきを見ると「いままでのような戦闘、ではなく戦争を描いた」と
いうように、戦争描写がそこら中にちりばめられキャラ描写はその合間に
描かれる感じになっています。
相変わらずな文体とテンポが、私の読書ペースにあうのかあっという間に
読了しましたが、五巻への導入のような話だったためかイマイチ盛り上がりに
かけます。
とくに前半、戦争描写が淡々と進められていく場面がおおいのですが
そのなかでいつものキャラたちが戦闘に埋没していくように思え、
いままでのようなコミカルな描写を期待していると肩すかしを
食らうかもしれません。
まぁ、それでも後半になってジントがちょろちょろ話中に出てくるようになると
そういう話がでてくるようになります。
メインの戦争描写は淡々と進んでいきますが、どちらかというと
今回はその裏で進められていく政治的・戦略的なお話に比重がかかっていました。
で、まさにその辺の政治的・戦略的な駆け引きの結果が
次の五巻に引き継がれるわけですね。
さて、五巻はいつ発売になるのでしょうか・・・・・・・・(苦笑)