怒涛の展開

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

わたしたちの田村くん2/竹宮ゆゆこ(電撃文庫)
[暫定評価:A]


一巻がエロゲーADV風味だとしたら、この二巻は触れば血飛沫が飛ぶような
濃い恋愛話が展開されます(50%嘘)。
作者は元ゲーム会社で働いていたということで、そこでテキストを書いていたというなら
納得できる感じ。前巻と同じ小説的な文体ではなく口語にちかい語り口で書いてあるので
非常に読みやすい文章でした。ストーリーは王道ルートで、ストーリー的な変化を排して
語り口で勝負、という少女漫画的な描写だな、と思ったり。
ただ少し前巻よりもストーリー的な密度が低下したような気がする・・・気のせい?
松澤からもらったお守りから紙ふぶきが飛び散るくだりは結構ぐっときましたが、
最後の最後のあれはねぇ・・・・相馬さんの株がちょっと暴落気味ですよ、あれじゃ・・・(苦笑)
え?高浦さんちの、は?・・・いやあれは正直いらないでしょ?とうか高浦キライ。


結局作者が用意していた松澤エンドに流れ込んだ感じで、読み終わったあと
なんか釈然としない感じが残ります。もうちょっと時間がたてば
いろいろ思うところが出てきそうなので評価はしばらく暫定にしておきます